馬を襲うジャガー(1910)
アンリ・ルソー(1844-1910)
油彩/キャンバス
プーシキン美術館
まずはこのジャングルの過剰なまでに生い茂った植物。葉の一枚一枚まで実に丁寧に描き込まれています。これだけでルソーの作品だと解りますが、そこに白馬がジャガーに襲われているというシチュエーションが加わります。白馬はこちらを向いて「は?」というような、きょとんとした表情。ルソーの絵を観ていると、何か寓意が込められているのではないかと不思議な気持ちになります。そこが観る人を虜にするんでしょうね。この作品は今回のプーシキン美術館展の目玉として、パンフレットや入口、出口の写真撮影コーナーで使われています。