室内(書斎にて)(1962)
小磯良平(1903-1988)
油彩/布
兵庫県立美術館
今回、兵庫県立美術館の小磯良平記念室でまとめて小磯作品を観て感じたのは、デッサンのうまさと、この画家は風景よりも人が好きなんだな、ということ。この作品も画面では良さが伝わらないと思いますが、完璧なデッサンなのに写実にせず、背景に塗りこぼしなどを入れながら人物を際立たせています。ちょっとセザンヌっぽさを感じたのですが、でもやはり違います。今回観た中ではこれが一番気に入りました。