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第19回 日本・フランス現代美術世界展 19e Exposition de Art Actuel France-Japan avec participation multinationale

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2018年8月8日から19日まで(入場無料)
国立新美術館(3階展示室3A)

「フランスよりサロン・ドトーヌを中心にル・サロンなど主要サロン重鎮作家を含む海外作品82点と、邦人作品の計300点超が国立新美術館に集結!」と目録に書いてあります。高校生国際美術展を観た後なので、さすがにサロンなどに出展する作家の作品は違うな、などと感じましたが、この日はほかにも有料の公募展を観ているのでなんか訳が分からなくなりました。あまりいっぺんに観るべきではないですね。

 

「人間とアート」
「人間とアート」アンセルメ・パパドプロス・ミシェル

レジェ、ミロ、ピカソあたりを感じました。おしゃれですね。パルコとかに合いそうです。

 

 

 

 

 

 

「人類の息子」
「人類の息子」パトラスク・パトリック

ぱっと見、色使いとかパターンにクレーを感じたのですが、そのクレーの象徴の上に具体的な人間や動物が描かれています。一見、民話、神話っぽい雰囲気なのですが、物語性をそれほど感じないので、この絵を観る人は様々な印象を受けると思います。中央の2人はそれぞれ別の方向を見ているのに、左下の6,7人はみんなこちらを向いているのが印象的です。

 

 

 

 

「天使のらくがき 18C」
「天使のらくがき 18C」かみかぜいのうえ

白髪一雄作品よりは受け入れられやすい作品だと思います。荒い筆遣いの中につかの間爽やかさを感じるのは、蛍光色を使っているからでしょうね。フラワーアレンジメントの会場なんかに飾るとどうなんでしょう。同じ傾向のものだとお互いの魅力が相殺されてしまいますかね。

 

 

 

 

 

 

「Royal Highness」
「Royal Highness」竹中 桂子

レジンアートペインティング、というのだそうですが、マティエールが非常に魅力的です。ステンドグラスにはない魅力がありますね。

 

 

 

 

 

 

「2018-3」
「2018-3」木村 登美子

コラージュ作品です。コラージュというと桂ゆきを思い出しますが、こういう幾何学的な配置の作品は記憶にないですね。学術的な印象を受けるので教室とか研究室とか、スタバとかにも合いそうです。

 

 

 

 

 

 

「朝の訪れ」
「朝の訪れ」杉本 糸穂

空でしょうか。もやのかかった水面のように見えないこともないし、雲海にも見えます。これは知らず知らずのうちにぼうっと眺めてしまう作品ですね。ずっと観ていたいです。区分けのない明るめのロスコ?

 

 

 

 

 

 

「La rime du ciel 天国の律べ」
「La rime du ciel 天国の律べ」船田 春光

下の方に新聞紙っぽい紙がはめ込んであるのでコラージュ作品かな、と思って目録を確認すると、装芸画と書いてありました。聞き慣れない言葉なのでネットで調べてみると、掛け軸などで使われている技法で、布と和紙を貼り合わせてさらに象眼しているという、結局説明文を読んでもよく解りませんでした。でもとにかく綺麗です。

 

 

 

 

「虹鳥雲」
「虹鳥雲」Melon 髙橋 恵

ペーパーアートコラージュ作品です。写実的なにゃんこと象徴的な鳥の対比が素敵ですね。バックの青が爽やかです。

 

 

 

 

 

この展覧会も来週いっぱいです。会期が10日程度しかないなんて短すぎますよね。無料だから仕方がないのかな。500円くらいとっても十分人は入ると思うんですけどね。見応えたっぷりの展覧会でした。

 

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