2018年8月9日から9月4日まで(無料)
富山県美術館 toyama prefectural museum of art and design
全部楽しかったですが、その中から数点紹介します。
「能メン」と呼ぶのだそうです。TV画面はこのバックパックを背中にしょって出かけ、道行く人とこの能メンで会話をしているところ。会話をしているのは背負っている人ではなく、skypeでこの能メンに「憑依」している人です。口パクで会話します。会議っていうより世間話じゃん、って突っ込みはなしです。楽しさは全てに勝るっちゃ。
紙と漆でできているのだそうです。片方しか写真に撮っていませんが、藍色のものとセットでした。比較する物が映っていないので大きさが解らないでしょうが、横幅で120cmくらいはあったと思います。結構大きかったです。伝統工芸って感じがしますね。
奈良美智とか小林孝亘とかの、いわゆる実在する人物等の肖像画ではなくて「少女」「子ども」「犬」等に代表されるイメージを描くシリーズは大好きです。この「少女A」は右目と左目の色が違いますが、わたしはゾンビをイメージしました。肌の色は生き生きとしているのに眼は死んでいる。生きているのか死んでいるのか、怖いような不思議な感覚です。
脳幹出血の後遺症でほぼ全身麻痺、会話もできず表情も動かせず、右手だけがわずかに動かせるのみ、という患者さん(おとん(61)と書かれているので制作者のお父様でしょうか)とどうやってコミュニケーションをとるか、という記録?、デザイン図です。(4コマ漫画や冊子もあったので、書籍になっているのでしょうか)
時間が無くて全部は読めませんでしたが、悲観的な箇所が見当たらず、ユーモアを交えて楽しげに(と書いてしまうと失礼にあたるかも知れませんが)作られているところがこの作品の凄いところです。
五体満足でありながら、一日中ぶつぶつ文句を垂れている輩に(わたしのことです)爪の垢でも煎じて飲ませたいですね。(がぶがぶ飲みます)
見終えての感想です。
「日本の未来は明るい」