浄風吹炎(1988)
白髪一雄(1924-2008)
油彩/キャンバス
富山県美術館
「あー、知ってる知ってる。これ足で描いたんでしょ?」と前で見ていた女子達がざわついていました。「綺麗」「味がある」「可愛い」とかの言葉はひとつもありませんでした。
誰でもボールペンや万年筆や毛筆で書いた自分の文字のハネの部分とか勢いとかに、ああ何かこれいいな、とプチ感動したことはあるでしょう。だから全く理解できない訳では無いのですが、でもそれを芸術作品として発表しようというところまで突き進む方はまずいないでしょう。いえ、批判しているのではなく理解できないという意味です。
ちなみに数はあまり見ていないですが、わたしはいまだにジャクソン・ポロックもロスコも、一度もいいと感じたことはありません。ザオ・ウーキーは好きですが、あれは鉱石とか宝石の美しさですしね。