麗子微笑(1921)
岸田劉生(1891-1929)
油彩/キャンバス
東京国立博物館
麗子像は東京国立近代美術館にあるのは知っていましたが、東京国立博物館にもあったんですね。わたしはそんなにいい絵だとは思わないのですが、子連れのお母様方には大人気で、この絵の周りに群がってきゃあきゃあ言いながら見てました。これ可愛いですか?、母親にしか解らない何かがあるのでしょうか。羽織っている肩掛けの完璧なまでの写実感は見事だとは思いますが、このおかっぱ頭の娘さんの表情が・・、などと書いているあいだに何かこの微笑がモナリザの微笑のように見えてきました。よく見てみると子どもらしからぬ非常に穏やかな表情ですね。まるで仏様のようでもあります。ああ、なんか心地よくなってきました。これはもしかしたら名品ではないのでしょうか。だから展示されているのでしょうが・・。
展示がガラスケースの中で、さらに額縁もガラス張りなので照明等が入り込んでしまっています。日本のモナリザが見たければ是非上野まで足を運んでみて下さい。(いつまで展示されているか判りませんが・・)