第61回 新協展

最終更新日


2018年9月20日から9月26日まで
東京都美術館(1階 1・2・3展示室)
「時の忘れものー気配30-」烏頭尾 寧朗

何万年、何十万年経たないと出来上がらない地層や鉱石の美しさ。絵肌には絵具を削った跡や色を重ねた跡が気が遠くなるほど無数にあります。それが永い年月を感じさせるのでしょう。

 

 

 

 

 

 

「小雨の日」多田 耕二

オアゾの中から東京駅を見た風景ですね。この作品は絵肌が面白くて、なんか点描画のような雰囲気があるので近づいてみると、ある色で平面的に塗ったあとにそれより濃い色で線を細かく描いて陰影を付けています。モノクロのペン画などで陰影を表現する手法ですね。残念ですが画像の解像度が高くないので拡大表示しても解りません。

 

 

 

 

 

「fly away」三好 千世子

近づいてみると、何かが乾いて結晶化した白い粉の跡や、ブラシでこすったり削ったりした跡に見えます。茶色に錆びの汚さを、焦げ茶や黒に泥や油汚れを感じます。でも離れて見るとそれらが渾然一体となって、まるで宝石の内部で光が屈折して無数に乱反射しているような美しさになるのです。

 

 

 

 

 

 

 

「キャンドルシティ」佐藤 哲朗

都庁ビル、コクーンビル、ドコモの代々木ビル、新宿の夜景ですね。都会っ子はビル街の夜景に郷愁を感じるのです。ほたるの光のような赤い航空障害灯が綺麗。グラフィックアートっぽい描き方が印象的です。

 

 

 

 

 

 

「卓上の風景」松井 寛

一面すべて地紋と言っても良いくらいに地紋で覆われています。渦巻き模様やらアンモナイト系統の柄がほとんどを占めていますが、たまに浮き球の網模様やランプの格子柄が出てきたり、無地の本や酒瓶が出てきてほっと一息つくような感じもあります。柄がしつこいと言えばしつこいのですが、でもそこが面白い作品でもあります。伝統工芸品的な面白さもありますね。

 

 

 

 

 

 

 

「倭」小濱 恵美

巫女、易のシンボル、古代の神々、太陽、森、川、木、水、火。日本神話のイメージですね。色合いがカラフルで楽しく、また女性の顔が動物っぽく描かれているのが面白いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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