2018年9月28日から10月5日まで
東京都美術館
なんなんでしょう、このけったいでミステリアスな雰囲気は。エキセントリック、異様、珍妙、それでいて美しさもあるという、なんともまあ魅力的な作品です。赤い帽子と煙草の煙とハートと男の涙。うーん、ブラボー。
存在感たっぷりの石垣が見事です。よく見ると一つ一つに表情があります。手前の半分だけ見えているトルハルバン(石像)と後ろ向きのカラス、ちょこっと顔を出した黄色い花がいい感じです。
雪はいいですね。なんでいいんでしょうね。めったに降らないからでしょうか。雪国の人は雪と聞くとうんざりなのかも知れませんが、東京にはめったに雪が降らないので珍しくて仕方がないのです。こんな情景は寒い地方に旅行にでも行かない限りめったに見られないんですよ。寒くてもいいからずっと見ていたいですね。
大胆でパワフルな描写でありながら、見た目は非常に繊細に見える富士山です。カラフルさでは片岡球子に匹敵しているんじゃないでしょうか。デジカメのピントが合わずちょっとぼけてしまったのが残念です。
離れて見ると油絵か水彩の抽象画に見えますが、近寄ってみるとこれ刺繍なんです。こんなことができるんですね。風に吹かれた森林、流れる雲、海や小川の水面、様々な形に見えますね。これもちょっとピンボケしてます。うーん、壊れてるのかこのデジカメ。
森や苔の写真の上に城のイラストを描いたような面白い雰囲気の作品です。エルツ城は知らなかったので調べてみると、ドイツ3大美城のひとつで難攻不落の城とありました。いかにも攻めにくそうですね。