第86回 版画展(三)

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「Re-絵日記(1999.10.19)」孔版 片岡 啓

版画の雰囲気がまったく無い作品です。メインは普通の絵画で、コラージュとして貼り付けている、周りを飛び交うロケットマンみたいのが孔版なのでしょうか。でもまあそんなことはどうでもいいと思うほど面白い作品です。

 

 

 

 

 

「すすむ」銅版 横田 智美

駒井哲郎とかの典型的な銅版画を感じさせる作品です。幻想的、幻影的、幻惑的ですね。モノクロの陰影だけでこれだけの表情が出せるのが版画の魅力の一つだと思います。

 

 

 

 

「招霊木の燈」銅版 金子 美早紀

霊木の燈の周りにみんなが集まってきています。宴会ですね。みんな楽しそう。左下ではカッパが頭のお皿に熱燗を注がれています。酔いが早く回りそうですね。どのキャラクタもたまらなく可愛い。

 

 

 

 

 

 

 

 

「きつねの見える木」木版 手島 圭三郎

いかにも木版画らしい力強い作品です。よく見ると大きな白ギツネさんは木に登っているのではなくて、木の幹から出来ています。地上で見上げている通常サイズと思われる狐たちも可愛い。狐たちの聖地ですね。

 

 

 

 

 

「Orshoの夜は明ける」木版 斉藤 孝

色合いが美しい木版画なのですが、残念ながら映り込みがひどいです。10/22までなので是非展示会場で見てください。

 

 

 

 

 

 

「しぶとい野原(再生のために)」木版、その他 フジタ ユウコ

よどんだ雰囲気です。左上のワンコも周りの草木も元気なくうなだれています。でも何故かこの光景には、おもてには出てこない底知れぬ生命力が宿っている感じがするのです。それがしぶとい、ということなのでしょうか。

この写真も映り込みがひどい。作品が台無しです。10/22までですよー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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