小倉遊亀 展

最終更新日


2018年10月6日から11月18日まで
平塚市美術館

堪能しました。日本画はいいですね。油彩画とは異なる絵肌感。日本画で使用する岩絵具の粒子の細かさには何段階ものグレードがあるそうで、作品に近づいてよく見てみるとなるほど、ざらざらな絵肌かと思えば陶磁器かと思うほどに滑らかな絵肌もあります。さらに日本画には金箔、銀箔などの技法もありますから、マテリアルの魅力もたっぷりです。

さて、105歳まで現役で作品を描いていた小倉遊亀です。凄いですね。もちろん作品は素晴らしいのですが、それ以上にその年齢まで創造意欲が持続できるというのが信じられないです。凡人なんかその半分の年齢ですでに人生に飽きてしまう人がほとんどです。われわれも画伯の爪の垢を煎じて飲み、もっと人生を愛し、もっと人生を肯定しようではありませんか。自然の恵みにyes、運命にyes、消費税10%にyes、安倍政権にyes、です。

浴女 その二(1939) 小倉遊亀

写真撮影はNGでしたが、何も貼らないのもあれなので、この展覧会の展示品ではありませんが、先日東京国立近代美術館の常設展で展示されていた作品の画像を一枚貼っておきます。

この作品のように、どの作品にも嫌みな感じがこれっぽっちもありません。題材はほとんどが女性や子どもや花。そして作風はほんわかと明るいです。

中でも展覧会の表紙を飾っている「径(1966)」は有名ですので、これまでに見たことがある方も多いでしょう。題材は完全にサザエさんなのですが、子ども嫌い、犬嫌いの方ですら自然と頬が緩んでしまうのではないでしょうか。

これこそが幸せですね。

usr@redtabby

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