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改組 新 第5回 日展(二)

「巡る」後出 邦子

老眼鏡をかけたステテコ姿の老人が椅子に腰掛けてスマホを見ています。友人や家族のメールを読みながらあれこれと思いを巡らせているのでしょうか。

ステテコ姿というまったく威厳の無い姿がモチーフなのに、作品全体には高尚かつ気高い雰囲気が漂っています。舞台の上でスポットライトを浴びているかのような、強い光と影のコントラストで描かれているからでしょうか。

 

 

 

 

 

「生」橋本 弘幸

見事な写実画です。でもなんかシュルレアリスムのような感じがするのは何故なんでしょうね。

枯れたひまわりとほおづきに挟まれた、青々しく元気いっぱいの「生」。下の葉っぱにはカタツムリがちょこんと隠れています。

 

 

 

 

 

 

 

「水田の頃」吉田 武功

普通の風景として見ても魅力的な光景なのですが、全体的に少しぼかして描いているので何か不安感のような既視感のような夢の中のような感じを受けます。ゲルハルト・リヒターにもわざとぼかした作品がありますが、軽くぼかした自然な感じの曖昧さが良いです。

 

 

 

 

 

 

「虚実皮膜」辻畑 隆子

うーん。強烈。でもお面はコミカルな風貌なんですけどね。

吠える!

お面の中身のほうが怖かったりするのです。ああ、このエネルギーが素晴らしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

「希望」松宮 紀代

寂しそう。思わず元気出せよって声を掛けたくなります。

燃え尽きてます・・

どの方向から見てもやはり寂しそうですね。手前の人は燃えかすのようです。

いつか良いことあるさ。

 

 

 

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