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2019 一期会春季展(2)

渡邊 とよ子 Wine Red Ladies(黒花ロウバイ)

マチエールの魅力というものがあって、油絵ならばゴツゴツ感とか、水彩ならば透明感とかにじみ具合とか。日本画の場合は使用している岩絵具の粒子の粗さによって粉っぽい感じとか、つるつる感とか、ざらざら感とか。この作品は粉っぽさです。にもかかわらず、じっと見ていると赤い花とちょうちょが浮き上がってくるように見えるから不思議です。

 

金森 一彦 晩秋の日光

立体的に感じて近寄って見ると和紙のちぎり絵でした。木の枝や水辺の枯れ葦の緻密な表現にため息が出ます。

 

小杉 久美子 立葵(タチアオイ)

ふと思い浮かんだのが上野の西洋美術館に掛かっているピサロの「立ち話」です。なぜそうなのか自分でもよく解りません。色合いとか雰囲気とかでしょうか。

 

鈴木 啓之 ラ・フランスと壺

キャンバスいっぱいいっぱい、きちきちに描かれた写実的な壺と、その横の隙間にちょこんと置かれた西洋梨。対比の妙です。無意識のうちに脳内で擬人化したくなってくるのはわたしだけでしょうか。

 

中山 波江 森林A

木肌が画面から飛び出して額縁とリンクしているように感じられて面白いです。背景の青いうねうねも趣深いです。

 

杉原 美代子 月

うねり感と色合いがムンクっぽいのですが、明るめなのでムンクのような不安感は感じません。右側の白とオレンジが小動物のように、中央の黒っぽいものは木とか、これも動物のようにも見えます。中央左の白い帯は何でしょうね。絵柄的には絶妙なアクセントに感じます。
緑の森の中から月を臨んでいるようにも見えるのです。

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