2019年3月20日から4月1日まで
国立新美術館
上部のアーチが岸田劉生の麗子像を思わせますが、でも中身はまるっきり違います。砂漠に寝そべってくつろぐ女性と後ろでびわらしき楽器を奏でる馬上の兵士。このけったいな感じがとても面白いです。
中央のカラフルな牛がかなりイケてます。背景はゴーギャンのように素朴な風景なのですが、そして右端の牛も2頭とも牛らしい牛なのですが、中央の牛の味わい深さたるや言葉では表現できません。
良い空ですね。空が良いです。芝生に寝転んでずっと眺めていたくなる空です。タイトルにもぐっと来ました。夕暮れの光景をあしたと表現するのはかなりのポエマーでしょう。
現し身の人々は穏やかな生活をしているのに、なぜ背後に描かれている幻影の闘神たちはあんなにもアグレッシブなんでしょうか。このギャップが面白いです。
思いっきり季節外れですが、でもいつ見てもこの一面が黄金に染まる光景は見る甲斐があります。神の景色、神景色ですね。