東京都現代美術館
「この絵が何なのかということを、説明することは基本的にできない。」
これは中園本人の言葉だそうです。ほとんどの作品が無題なのも、この言葉でうなずけます。不慮の事故で亡くなられたそうですが、しかし25歳で他界とは残念です。
燃えている人、それをスマホで撮っている女性、その後ろで騒いでいる人、そのような内容に受け取れます。ぱっと見で感銘は受けませんでしたが、何かあとからじわじわと来ます。
この作品とこの下の作品には、少しジェームズ・アンソールを感じました。でも宗教色は皆無ですね。
前述した作者の言葉通り、何かモチーフを決めて描くタイプの画家ではないことは作品から読み取れます。イメージがそのまま描かれているのでしょう。
この作品なんかは思わず引き込まれちゃいますね。