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第55回記念 主体展(2)

楽園の寓話-猫の首に鈴- 結城 智子

額縁の中でも外でも大騒ぎですね。はしごの上で日の丸の扇子を拡げて鈴付け作業の陣頭指揮をとっているねず公が良い味です。

 

ドイツの街角 上野 信彦

ああシンプル。日本では街角と言うと電柱やら看板やら道路標識やらでごちゃごちゃとひしめき合っている場所ですが、さすがにドイツの街角はひと味違います。自転車にしても街灯にしても日本だとコッテコテの装飾だらけですからね。
ふとフォルクスワーゲンのシンプルなデザインと、日本車のいかにもメカっぽい装飾過多なデザインを思い浮かべて頭の中で比較してしまいました。

 

「作品2019-」 毛利 惇子

抽象作品のタイトルはこの作品のように日付やナンバー、または無題の作品が多いです。タイトルでもって鑑賞者が受ける印象の範囲を狭めたくないからなのでしょうが、逆に範囲を限定することによって面白さが出てくる作品もあるので、そこら辺もつらつらと考えながら見ていくと面白いです。

 

ミツバチの羽音は聞こえるか 榎本 香菜子

ミツバチが天敵である筈のカラスが蜂の巣の周りにこんなにいるということは、ミツバチさんは全員どこかへ行ってしまったようです。はやく帰ってきて欲しいですね。

 

今日の気分 森 伊津子

タイトルを読むと一層面白さが増す作品です。ゴミ箱の穴(ですよね)が下の方に控えめに設置してあるのもお洒落です。

 

鳥たちの歌 武蔵 義弘

まずは遠目にも色が目に心地よく飛び込んできた作品です。エメラルドとゴールドの色が宝石を思わせて鑑賞者を惹きつけるんでしょうか。あとは配置されたオブジェクトに小山田二郎を少し感じました。

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