花と雲(1956)

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小堀進(1904-1975)

茨城県の水彩画家、小堀進の作品です。
10年位前、このブログを始める前に一度茨城県近代美術館で見ていて、もう一度見たいなと思っていたのですが、現在同美術館で展示されていることをホームページに掲載されている出品目録で知り、喜び勇んで車をかっ飛ばして見に行って来ました。
残念ながらこの作品は撮影禁止でしたが、どうもこの小堀進という画家は茨城県以外では知名度が低いようなので、手元にある画集から撮った画像を貼って紹介してみます。
何と言っても大空を覆い尽くすかのような、このダイナミックな雲が印象的です。よく見るとかなり簡略化して荒っぽく描かれているのですが、それがこの作品に臨場感を与えているようです。

霞ヶ浦(1957)

この臨場感はヴラマンクや佐伯祐三などのフォーヴィズム作品を見たときの印象に似ています。そして前述の二者は暗めな画風ですが、小堀進の作品はひたすら爽やかで明るいです。空の画家と称されることもあるようですが、明るいフォーヴィズムと形容しても良いのかも知れません。

※「花と雲」の展示は8/2まで、8/4からは「美ヶ原高原」が展示されるそうです。

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