あひるの子
あひるの子 (1889)
ジョン・エヴァリット・ミレイ(1829-1896)
油彩/キャンバス
国立西洋美術館
われわれの汚れきった心を見通すような澄んだ眼差し。
この絵の前に立つと自然と身が引き締まるのです。
「そんなこっちゃあかんで」「ぴしっとせいや」と言われている気がするのです。もう誰にも怒ってもらえない年齢になってしまった今、この絵の存在は非常に貴重です。だから半年に一度はこの絵の前に立ちすくんで、たらーりと脂汗を流しているのです。