風神雷神図
風神雷神図(2013)
福田美蘭(1963- )
アクリル絵具/パネル
横浜美術館
俵屋宗達や尾形光琳でおなじみの、この風神雷神図。ほかにも多くの絵師が描いているようですね。
でも福田美蘭の手に掛かるとこうなります。これはどう見るんですかね。風神は自らの風によって手足がばらばらになり、雷神は自らの電撃によって身体がくすぶっている図なんでしょうか。オウンゴールですか?。ギャグですか?。それとも単に原型が判らなくなるほどデフォルメされただけなんでしょうか。いずれにせよ日本画の愛好者には、タイトルを読まずとも一目で風神雷神図と判る構図です。
ひょっとすると、風神雷神の姿形などよりも、何かが戦っている、という雰囲気、迫力、勢い、が鑑賞者に伝わることこそが重要なのだ、という作者の主張が込められている作品なのかも知れませんね。