第14回 春季二紀展(2)
一見、アンモナイトなどの巻き貝とか、または仮面ライダーの顔のようにも見えるのですが、何かよく解らないけれども色や形が目を惹きつける作品です。
盆栽のような山に船やくじらがめり込んでいます。枝振りが良いとはこのことを言うのでしょうか。こんな盆栽ならば1億円くらいの値段が付いてもおかしくはないですね。
失礼ながらこのムチムチっぷりと身体の色から、最初は豚かなと思って見ていました。タイトルを読むと白獏・・。何で下を覗いているのかなと思っていたら、下にはおぼろげに咲く綺麗なピンクの花。白獏は幻の花の夢を見るんですね。幻の花の半透明ぶりが非常にそそります。
タイトルでぐっと来た作品。時空の壁を突き抜ける触手に、この先待ち受けるまだ見ぬ未来を感じました。
何に見えるかというと花のように見えないこともないのですが、無理に結びつけずに、頭を空っぽにして眺めるのが望ましいのでしょうね。イメージを限定してしまうとつまらないです。
第一印象は仏具とか電気のコイルでした。タイトルを読んでなるほどと合点した作品。何よりも発展途上という発想が面白いです。