ひじかけ椅子で眠る女(1927)
パブロ・ピカソ(1881-1973)
油彩/キャンバス
横浜美術館
さすがにこれはなあ、、と思いつつも取りあえず撮るには撮ったのですが、紹介する気になれずに放置していた作品であります。
これが最近になって、何と、心地よくなってきたため、ここで紹介します。
何が心地よく見えてきたかというと構成されている色の面です。暗い灰色、明るい灰色、茶色、肌色、白色、最後に縞模様の面。この面のコーディネート、バランスがとても心地よく感じられてきました。
この作品をタイトル通りに「ひじかけ椅子で眠る女」として見てしまうと、一体どこが肘掛け椅子で眠る女なんだ、と短気な江戸っ子などは腹を立ててしまうのですが、その情報は頭から追いやって、色の面のバランスとして見るように意識をすると、幸せな気分に浸れるようになると思います。