第74回 行動展(1)
2019年9月18日から9月30日まで
国立新美術館
へびが自分の尻尾を飲み込んだ状態で白骨化したような面白い骨組みです。リングノートのバインダーも連想してしまいました。あれって開け閉めの感触が結構くせになって意味も無くがちゃがちゃやってしまうんですよね。そんなのわたしだけですか?
建設中のビルのような感じもしますが、中心部の養殖のりのような、だらーんと垂れ下がっている部材?が面白いです。
ファーストインプレッションでおでんを連想してしまったために、それ以降はどうやってもおでんにしか見えなくなってしまいました。あとはまな板の上の食材にも見えます。
素材にステンレス、ベアリング、と表示があったので、ベアリングって一体どこに使っているんだろうとしげしげと見ていたら、なんと上部の輪っかがゆっくりと不規則に回っているではありませんか。
新型のバスケットゴールにもポールハンガーのようにも見えてとても面白い形です。
左は金属の剣、右は画像の剣です。”境界”とタイトルにありますが、そう言われてみると、戦国の世ならばいざ知らず、現代では両者にそれほどの違いは無いのかも知れません。色々と考えさせてくれる作品です。
タイトルは”隠棲”なんですが、何やら今にも動き出しそうなギミック感です。オルゴールの、あの長さの違う細い金属の棒も思い出しました。