開館記念展 見えてくる光景(2)
コンスタンティン・ブランクーシ(1876-1957)
接吻(1907-1910)
石膏
ブランクーシと言えば、あのきらきらとまばゆく輝く、磨きブロンズの作品群を思い浮かべますが、これは石膏ですね。色々とググって見たのですが、この作品に関してはブロンズ製のものは一つもないようです。
ブロンズでは作りにくかったのか、それとも気に入らなかったのか。どうなんでしょうね。
ぶっちゅー、って感じがいいです。
ザオ・ウーキー(1921-2013)
07.06.85(1985)
油彩・キャンバス
十年くらい間に、ここのブリヂストン美術館だった頃にザオ・ウーキー展を観たのですが、そりゃあ圧巻でした。それまではほとんど印象派までの絵画しか観てなかったので、こういう絵画もあるんだと感動しきりでした。
モーリス・ドニ(1870-1943)
バッカス祭(1920)
油彩・キャンバス
脳内お花畑状態の絵画ですが、平和で実にいいです。
俺だって虎とこうして遊んでみたい。
アルベルト・ジャコメッティ(1901-1966)
ディエゴの胸像(1954-1955)
ブロンズ
この作品も初めて見たときには感動、、というか驚きに近い印象がありました。以前にこのブログでも紹介しましたが、同級生だった須藤君がこういうぺなぺなな人物がボクシングとかをやっている漫画を授業中に書いていて、それを皆で回し読んでげらげら笑っていたことを思い出します。
真っ正面から見るとこうですからね・・。
あんまりです。
オシップ・ザッキン(1890-1967)
三美神(1950)
ブロンズ
ザッキンも大好きなんですが、撮影禁止の作品が多いのが残念です。
レンブラント・ファン・レイン(1606-1669)
聖書あるいは物語に取材した夜の情景(1626-1628)
油彩・銅版
最後はレンブラントです。別に好きでも何でもないのですが、今はこういう物語を感じさせる絵画って激減してますね。歳を取ると物語に興味が無くなるということもあるのかも知れませんが、もうそろそろ揺り戻しがあるような気もします。
世間はコロナ禍による外出自粛で活気が失われてしまいましたが、それもせいぜい長くて半年程度。芸術の秋の頃には終息していると思われますので、それまでみなさまもご自愛くださいませ。