美しい尾の牝牛
美しい尾の牝牛 (1954)
ジャン・デュビュッフェ(1901-1985)
油彩/キャンバス
国立西洋美術館
完全にふざけてますね。題名を見なければ何が描かれているのかさっぱりです。中学校の頃、隣の席の須藤君が授業中にこんな絵ばかり描いて周りを笑わせていました。
初めてデュビュッフェ作品を見てからもう10年くらい経つのですが、この味がわかるようになってきたのはごく最近です。塗りを重ねたり削ったりしたごつごつのマティエール。なんか陶磁器とか彫刻作品のような味わいもあります。見慣れるといわゆる美しい絵画などよりも味わい深く、飽きること無く見続けることが出来る作品です。
須藤君は天才だったのかも知れません。