ゴードン・マッタ=クラーク展
ゴードン・マッタ=クラーク展
2018年6月19から9月17まで
東京国立近代美術館
ごみの壁(1970/2018)
その土地のゴミ、セメントなど
ゴードン・マッタ=クラーク財団、デイヴィッド・ツヴィルナー、ニューヨーク/ロンドン/香港 提供
美術館入り口の前にでーんと置かれているのがこの「ごみの壁」です。オリジナルは1970年にゴードン・マッタ=クラーク(1943-1978) が作成し、ここにあるのは東京のゴミを使って早稲田大学建築学科の学生と共同で制作したものだそうです。そう言えば何年か前に「ばかの壁」がブームになりましたよね。関係ないか。
ゴードンは1970年代にニューヨークで活躍したアーティストで、建築やらなにやら前衛的な活動をしていたそうです。わたしには理解できない作品ばかりで、特にこれなどは家を1軒まるごと真ん中からぶった切っています。芸術って大変ですね。ああ、これもそう言えば「芸術は爆発だ!」とか「グラスの底に顔があったっていいじゃないか」とか言ってた芸術家がおられましたね。その方が大活躍した大阪万博が1970年なので、そういう前衛的な時代だったんでしょう。
なんとなく面白かったのはアメリカの夢の島(ゴミ埋め立て地)の映像(これは美術館内にしてはかなり大きい階段状の特設席に座ってみんなで見るのです)と、あとはこの落書きに色を塗った作品。これはちょっとバスキアっぽくて面白かったです。