ヨーギニー
11~12世紀
東インド
玄武岩
松岡美術館
調べてみると、このヨーギニーという女神は崇拝者以外には死と破壊をもたらすのだそうです。右手に剣、左手に盾、残り二本の手で口をにっと開いて牙をむいているような仕草をしています。眼はカッとこちらをにらみつけるように大きく開かれていますが、その一方で大きく張った乳房は豊穣さを表しており、崇拝者には恵みを、崇拝者以外には死と破壊を、という象徴となっています。ヨーギニーが乗っている鳥はフクロウ。乗り物によって神名が判るのだそうで、フクロウに乗っているのは冥府の王とのこと。千手観音や四天王とはまた違った魅力が満載ですね。