DIC川村記念美術館
kawamura memorial dic museum of art
東京から高速に乗って1~1.5時間くらいですかね。無料の大きな駐車場があります。入口を入ると広い庭園の敷地内に右の写真の、おとぎ話に出てくる館のような美術館が建っています。さすがに大企業は違いますな。館内写真撮影OKにしてくれればもっと嬉しいです。もっともここで要望を出したところで関係者は誰も見ていないでしょうが・・。
この写真では拡大表示をしないと判りませんが、大きな池に白鳥が優雅に泳いでいます。ベンチもあるのでぼうっと眺めているだけでゆったりとした気分になれます。周りに大きな建物がないので木々と大空と池と白鳥と庭師のおじさんだけです。女子が好きそうな場所です。この日もお年を召された女子の皆様が、ベンチでたたずんでわいわい愉しそうにしておりました。
この美術館は印象派のコレクションもありますが、現代美術のコレクションが多いので1年に1回くらいは観に来ます。もっともその現代美術のほとんどがわたしには理解不能な作品ばかりなので、ちょっと苦行に近いかも知れません。
この日はブランクーシの「眠れるミューズⅡ」が目的でしたが、印象派の作品ではキスリングの「姉妹」がいかにもキスリングらしい作品で良かったです。現代美術ではジャスパー・ジョーンズの鉛で作られた石板のような作品群が、まるで遺跡から発掘された化石のような感じでいい味を出していました。あとは何といってもロスコールームですよね。あの部屋のソファーに腰掛けて、魔法でも掛けられたようにぼうっとしている方がたくさんいらっしゃいますが、残念ながらわたしにはロスコーの良さが判らないのです。抽象画が嫌いなわけではないのですが、どうもロスコーは波長が合わないようです。