ヘクトルとアンドロマケ(1973)
ジョルジオ・デ・キリコ(1888-1978)
ブロンズ
横浜美術館
キリコは苦手な部類なのですが、でもこのブロンズ像は持って帰りたくなるくらいに気に入りました。絵画にも同じ内容の作品がありますが、圧倒的にブロンズ像のほうがいいです。内容は同じなのに何故だろうと考えたのですが、絵画版は色も付いているし背景に他のオブジェクトも入っています。要は複雑すぎるのだと思います。
しかもダリの濃すぎて胸焼けしそうな作品のあとに見たので、これがいかにも普通の作品に見えて何かほっとした安心感さえ感じました。