2019 一期会春季展(1)
2019年2月28日から3月7日まで
東京都美術館
ちょっと岡本太郎が浮かんできて、なぜだろうと考えてみたら、どうやら三原色がそう思わせたようです。色の持つ力というものを感じる作品です。
印象派がなんだ、キュビスムがなんだ、男は直球だ、どーん!って感じの作品。
東山魁夷の「道」を脳裏に浮かべて鑑賞するとさらに味わい深くなります。
ああ、シンプル。見ているだけで心が落ち着きます。右下に主題を配置しているのが効いているのでしょうか。とても味わい深い作品です。
こちらは一転して幻想的な雰囲気の作品。同じく花を題材にした絵画でも、描き手によってこれほどがらっと雰囲気が変わってしまうのが面白いです。
まずは色合いが目に心地よく入ってきた作品。それにしてもいやに立体的だなと近づいて見るとコラージュでした。カラスとすすきはどちらも女性の髪の毛の質感をあらわす表現に使われますが、そのまま使ってしまうとは洒落てます。あとよく見ると顔の右側にはガチョウもいます。他にもなにか生き物が隠れているのでしょうか。
こちらもコラージュ作品。きらびやかで明るく、軽やかさを感じます。
こうやっていろいろ作品を見ているうちに、額縁の役割ってかなり重要なんだなと感じるようになりました。作っている人には当たり前のことなんでしょうが、見ているだけの人間がそれに気付くことはなかなか無いように思います。
ボーッと生きてんじゃねーよ、とチコちゃんに叱られるかも知れませんが。