菊(1921)
金山 平三(1883-1964)
兵庫県立美術館
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この柔らかさと色彩から少しルノワールを感じたのですが、でもあのルノワールの虹色はありません。ほっとしました(あの虹色は苦手なのです)。
生き生きとしてすっくと屹立した菊の花ではなく、しなだれてべちゃっとなった菊の姿をこれほど美しく描けるのはこの人しかいないのではないでしょうか。
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先日、東京国立近代美術館に上記作品が展示されていました。花瓶は同じ物のように見えますが、生けられている菊はしおれておらず、前作と比べればかなり元気に描かれています。制作年は1921年と1928年なのでかなり間が開いてます。ぱっと見には1921年の作品の方が素晴らしく見えるのですが、金山はどういう心境でこの作品を描いたのでしょうね。