第73回 二紀展(2)
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PC画面で見てもこの見事なまでの炭感は十分に伝わると思いますが、実物はこんなものじゃありません。特にこの黒。空間がぼこっと抜けるような黒なんです。なんか特殊な絵の具でも使っているんでしょうか。
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汚い部屋、溜まった洗い物、食べかけのスナック菓子類、TVゲーム。でも今から思えばこれでも若い時って生命力に満ちあふれていたんですよね。歳を取ったらゲームに熱中することすらできません。
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何が面白いって、普段足の下にある地面が壁に掛かっているということほど面白いことはありません。四つん這いになって地面を這わない限りこのような光景を見ることはできないのです。汚水のマンホールがこんなに魅力的なオブジェクトだったとは今まで気が付きませんでした。
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壁か何かの裂け目から夜の海を覗いている感じです。水面に映ってゆらゆらと揺れている、あの燃えているようなものは一体何なのか。
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年に数回はこのような、まるで生き物のような雲に出会うことがあります。自然の偉大さに圧倒されてぼうっと眺めてしまいますよね。またこの陽に照らされた家々の綺麗なこと。
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前作は横から見た図でしたが、今回は真上からです。前作ですっかりこの白獏のファンになってしまいました。相変わらず可愛いです。花などを眺めて一体どうするんだろうとも思うのですが、でも考えてみれば我々も理由無く花を愛で、山や海の景色を愛でているのです。理由は、綺麗だから、見たいから、で十分なんです。