第73回 行動展(二)

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「瓦解する時 ’18-1」関口 貴子

髪の毛も耳もない、首から下もないので、ちょっと離れて見ると指の腹に人の顔の絵を描いたようにも見えます。なにかこちらに問いかけている表情とむすっとしてあさっての方を向いている表情。赤ちゃんのようにも見えるし、赤ちゃんにしては無表情すぎて何か別の存在のようにも見えます。全体にもやが掛かったような描き方が様々な印象を与えます。これ好き。

 

 

 

 

「亜細亜街入口」坂本 和之

飛び出す絵本みたいな感じですね。毛沢東油炸鶏MFC、電力ホルモン、狗肉、出前一丁まであります。怪しさ爆発です。ぜひ行ってみたいです。

斜め横から見た図

ちなみに2D作品ではありません。こんな感じです。

 

 

 

「駅前大通り東劇ピカデリー前」

こちらの作品はフレーミングが悪いのではありません。台形の作品です。電話でキャッシングABEシンゾー、公安委員会教習所忍者道場、炭火焼鳥とり源(頭が鳥の巣なのがポイント)、ウルトラセブンには正恩が拍手をしています。こちらも怪しさ満載東劇ピカデリー前。

斜め横から見た図

昭和の後半のあたりからはどこも健全になってしまって、こういう怪しげな通りはなくなってしまいました。なんか淋しい感じがします。

 

 

 

 

 

 

 

 

「希Ⅲ」村上 美起子

洞窟壁画のようです。よく見るとスクーターや車が走っていますが、現代をこうして壁画にして残しておくというのも味わい深いかも知れません。古代人の眼で見るとショベルカーなんかは変わった動物に見えるんでしょうね。未来人の眼でみると現代はどのような時代に見えるのでしょうか。1万年後くらいに蘇って現代を振り返ってみたいです。

 

 

 

 

 

「EdgeⅠ」寺本 清子

このしわしわは油絵具の盛り上がりかな、と思って近づいてみると、布のしわでした。コラージュ作品ですね。画像ではちょっとこの魅力は伝わらないでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

「大地の鼓動Ⅱ」松岡 久子

激しい波しぶきや火山の噴火のようにも見えます。迫力ありますね。音で表現すると、どーん、以外に思い浮かばないのですが、文字で音は表現しないほうがいいのかも知れません。

 

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