第80回記念 一水会展(一)
9月20日から10月5日まで
東京都美術館(ロビー階 1・2・3・4展示室)
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一言であらわせば、多様な物が重なり合っている美しさ。右上にある、白いシールを剥がそうとして失敗したような跡が絶妙なアクセントです。
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タイトルは「花籠と秋の実」ですが、本当はうしろの壁と群青色のテーブルクロスが描きたかったのではないかと思われるほどに見事な質感で描かれています。相乗効果という言葉もありますが、壁とテーブルクロスが花を引き立たせているのか、それとも逆なのか。
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雪が解けた箇所とまだ残っている箇所。日射しのまぶしさ。雪解けの情景。倒れた木箱がいい味です。
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ぱっと見た瞬間に小林孝亘を感じました。近づいてじっと見るとその感覚は消えてしまうのですが、色と木漏れ日がそう感じさせるのでしょうか。日常のどこにでもある光と影の風景ですが、こうしてみると、普段忙しさにかまけてじっくりと味わわないのは実に勿体なく感じますね。
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岡鹿之助を思わせる点描が目に入ってきます。それから花の色、赤と黄色。奥のブラインドごしに見える青い海。色でやられてしまいますね。例えは悪いですが、あばら家の壁にこの絵が掛かっているだけで、家の売却価格が2割くらいはアップするんじゃないでしょうか。
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花が続きます。この絵が掛かっている壁面には、他に20点程度の作品が展示されていましたが、その中でも色合い的には全く目立たない作品であるにもかかわらず、この絵が一番目立っていました。華やか、という言葉がぴったりです。例えは悪いですが、あばら家の壁にこの絵が掛かっているだけで・・・略。