シェル美術賞展2020(2)
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以前は写実画とか細密画に対して『写真とかCGでいいじゃん』などと感じていたのですが、最近は変わってきました。制作中の作家の思いや費やされた時間を感じるとともに、題材にされたどこにでもある、ありふれたモチーフに対して、自然と脳内で再認識が始まるようになりました。
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安部公房ブームのまっただ中に多感な青春時代を過ごしたので、こういう作品を見るとどうしても『箱男』を思い出してしまいます。文章と絵画という異なるメディアを同列に論じても無意味ですが、内容をつかむために何行何十行も文字列を読まなければならない文学に対して、ぱっと見ただけで即座に様々な印象がつかめるアート作品の効果はやはり絶大です。
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近くでまじまじと見ると、たくさんの雪の結晶、氷の結晶です。まさか一つ一つ手で描いていることはないのでしょうが、どうやって作ったのでしょうね。
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横長画面とオブジェクトの配置でピカソのゲルニカが浮かびました。色んな物が動き回っている感じが良いです。